アトピーの痒み対策には消毒が有効?手頃で優秀なイソジンの効果

アトピーの我慢できない痒みに消毒がよく効くって聞いたことありませんか?掻き過ぎて症状を悪化させてしまうことも多いアトピーですが、うがい薬としてよく知られているあのイソジンが痒みに効果があるという噂が。実際のところどうなのか、調べてみました。

アトピー肌の痒みをなんとかしたい…

いつでも痒みばかりが気になって、掻きむしってしまう辛いアトピーの痒み。

症状によっては夜寝られなくなったり、痒みに気を取られて仕事や勉強に集中できないなど、日常生活に支障をきたすことも。

そんなアトピーの痒みが何とかなる、しかも手軽に手に入るイソジンを使用してとなると、興味がわいてくる方も少なくないのではないでしょうか。

ここではなぜイソジンがアトピーの痒みにいいのか、また詳しいイソジン療法の行い方などをご紹介します。

なぜアトピーの痒みに消毒がいいの?

そもそも、なぜアトピーの痒みには消毒がいいといわれているのでしょうか?

痒みの原因である黄色ブドウ球菌を減らす

人間の誰でもが持っている黄色ブドウ球菌。これはいわゆる悪玉菌にあたる菌です。

人間の肌は通常弱酸性ですが、傷などでアルカリ性に傾いたとき、アルカリ性を好む黄色ブドウ球菌が大量に増殖します。

傷口を化膿させる原因となるのが、この黄色ブドウ球菌です。傷を負ったら消毒をしなければならないのは、この黄色ブドウ球菌の増殖を防ぐためなのです。

手に傷を負った人が調理することで黄色ブドウ球菌が食品に付着し、食中毒の原因となることも。

アトピーを患っている方の肌は、この黄色ブドウ球菌が多数いる状態となっています。

痒みによって掻きむしることで、さらに黄色ブドウ球菌が増殖し痒みの原因となる、という悪循環を繰り返してしまうのです。

アトピーの痒みにイソジンが活躍?

イソジンといえば、うがい薬というイメージが定着していますが、実はイソジンの用途はそれだけではありません。

イソジンは「うがい」するだけじゃない

イソジンといえば、一般的にはうがい薬のイメージが強いのではないでしょうか。

でもイソジンは、実はうがい以外にも使用できる、いろんな種類の製品があるんです。

イソジンの有効成分、PVPI(ポビドンヨード)とは、ヨウ素が持つ強力な酸化作用を利用した、殺菌消毒成分です。

古くから傷口の治療や感染症予防に使用され、インフルエンザウイルスなどの感染症の原因となるウイルスや細菌、真菌なども殺菌する作用を持っています。

もちろん黄色ブドウ球菌にも有効です。

イソジンにはうがい薬の他に、除菌ウエットシートやきず薬などのラインナップがあります。

アトピー肌のイソジンの選び方

アトピー肌に使用するイソジンは、うがい薬ではなくきず薬を使用しましょう。

うがい薬は、濃度が高く、さらにアルコールが含まれているのでアトピー肌には刺激が強すぎ、しみてしまったり、症状を悪化させる可能性があります。

アルコールが含まれていない、きず薬を使用するほうが安心です。

イソジン療法のやり方

ここでは具体的なイソジン療法の方法を、見ていきましょう。

イソジンを2~5倍に希釈する

イソジン療法の手順をご紹介します。

  • イソジンきず薬を2~5倍に希釈する。顔に使用する場合はもっと薄めて使用。
  • 使用部位は洗浄剤を使用して、清潔に洗浄する。
  • 希釈したイソジンを皮膚に塗り、1分間置く(1分以上の放置は厳禁)。
  • イソジンが皮膚に残ることにないように、しっかりと洗い流す。

以上が、基本的なイソジン療法の手順です。

きちんと希釈すること、放置時間を守ること、徹底して洗い流すことがポイントです。

使用は3日に1度程度にする

毎日行うのではなく、3日に1回程度の使用に留めるようにしましょう。

毎日使用すると、それまで何ともなかったのに突然かぶれてしまう、といったこともあるようです。

頻度を守って使用し、痒みがひどくなったり痛みが出ることもなく効果を感じられるようであれば、使用を続けてOKです。

症状が改善されてきたら、痒みの一因となる黄色ブドウ球菌が減ったということなので使用は中止しましょう。

イソジン療法の注意点

イソジン療法を避けたほうがいい場合もあります。また、強力な殺菌剤だけに使用には細心の注意が必要です。

甲状腺機能に問題のある人

イソジンに含まれているヨード(ヨウ素)は、甲状腺ホルモンの原料となります。

甲状腺の状態が正常であればヨードを過剰摂取しても機能に影響が現れることはありませんが、甲状腺に異常がある方は注意が必要です。

ヨードを摂取しすぎると甲状腺の腫れがひどくなったり、甲状腺の機能が低下したりする場合があるので、甲状腺機能に問題がある場合はイソジン療法は避けたほうがいいでしょう。

アトピーの症状によりNG

イソジンは、非常に高い殺菌効果を持っています。

高い効果を持つということは、その分刺激や危険性もが高い、ということも考えられます。

痒みに耐えられなくて困る、というような症状のアトピーの方にはいいですが、軽い症状の方が行うにはリスクのほうが大きい状態となるので、あまりおすすめできません。

軽度のアトピーの場合は、保湿に気を配ることで症状が軽減されることもあります。

肌への刺激をあたえないように気を配り、界面活性剤やエタノールの入った化粧品は避けるようにしましょう。

セラミドなどが入った化粧水などで優しくスキンケアを行うことが大切です。

逆に、アトピーの症状が完全に悪化してしまった場合も、イソジン療法はせず、医師の治療を受けたほうが安心です。

使用前にパッチテストをする

アトピー肌はバリア機能が弱まり、とても無防備な状態です。

イソジンは刺激が強いので、肌に合わず、かぶれたりしてしまう可能性もあります。

かならずイソジン療法を行う前に、パッチテストを行うようにしましょう。

アトピーの消毒についてもっと知りたい!

イソジン療法だけでなく、消毒することでアトピーにどんな効果をもたらすのか、ここで見てみましょう。

他の消毒液でも痒みはなくなる?

消毒液として使用されるものは、イソジンの他にも様々あります。よく知られたものだと、エタノールやマキロン、オキシドールなどではないでしょうか。

それぞれの効果や注意点について、まとめてみました。

エタノール

約70%の濃度にして使用されます。よく注射の際の消毒に使用されるので、あのヒヤッとした感覚をご存知の方も多いのではないでしょうか。

清涼感がありますがその分刺激が強く、強くしみてしまう場合が多いので傷口にはあまり使用されません。

従って、アトピー症状が出ている肌への使用も避けておいたほうがいいでしょう。

また、揮発する際に肌の水分まで奪ってしまうため、肌の乾燥が進んでしまいます。

マキロン

よく家庭でも見かけることのある、ベンゼトニウム塩化物を主成分とした消毒液です。

子供の頃は、しょっちゅうこれのお世話になったという方もいるのでは。

こちらにもエタノールが含まれており、やはり刺激と乾燥が気になる点です。

その上香料、メントールを含有していますので、濃度によってはエタノール以上の刺激を与えてしまうことにもなりかねません。

オキシドール

オキシドールの主成分は過酸化水素水を薄めたものであり、よく髪の脱色に使用されたりもします。

そのことからもわかるように、濃度にもよりますがたんぱく質を分解する力を持っています。

オキシドールは薬局で簡単に手に入りますが、過酸化水素水そのものは劇物。

希釈されてあるとはいえ、使用には細心の注意が必要です。

保管の際には直射日光を避けて30℃以下の場所で保管する、誤飲を防ぐため詰め替えたりしないなど、保管にも注意しましょう。

発がん性の疑いがあるという研究結果もあるので、小さな子供などが絶対に口にしないように気を付けてください。

長期間や広範囲の使用は避けた方が良いとされているので、イソジン療法のように使用するのは少し無理があるかもしれません。

塩で殺菌してもいいの?

塩はとても身近なもので、私達が生きていくうえで切り離せないものでもあります。

保存食などにも、古来から塩は利用されてきました。

塩自体に殺菌力があるわけではなく、その大きな浸透圧によって食品内の余分な水分を出し、ある程度の塩分濃度で菌の繁殖を抑え、高い防腐効果をもたらすといった働きをします。

しかしすべての菌に有効というわけではなく、腸炎ビブリオ菌や、アトピー肌に大きく関係している黄色ブドウ球菌は耐塩性が高い、といわれています。

そして傷口に塗るとかなりしみます。このことから考えると、塩そのものをアトピー部分に塗るといったことは避けたほうがいいにではないでしょうか。

塩を溶かした風呂に入る、などは血行が良くなりミネラル豊富で肌にいいとされていますが、アトピー症状がひどい方は医師に相談の上、試してみるものいいかもしれません。

消毒だけではアトピーは治せない

手軽に手に入るイソジンでアトピーの痒みを抑えるイソジン療法ですが、イソジン療法でできるのはアトピーのかゆみを抑えるということ。

アトピーを根本的に治す、というわけではありません。

そのことをしっかりと理解して行うことが大切です。

アトピーそのものを治そうと思ったら、生活の改善や、場合によっては通院治療も必要です。

そういったことも実行した上でイソジン療法も取り入れて、少しでも快適にアトピーの症状をやり過ごせるようにしましょう!

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